iPhone用のアマチュア無線ハムログアプリ、「HAM交信サポート」の検索オプションについて解説します。
こちらの解説は、アプリバージョン ver. 1.6.8以上 を基準としています。

交信履歴タブにおいて、検索フィールドに検索キーワードを記入すると、コールサインやモード、相手の名前、メモなどから区別なく検索を行います。
検索キーワードは半角スペースや全角スペース、カンマ(,)によって区切られ、AND演算(全部一致)で検索が行われます。
除外検索を行う際は、キーワードの前に – 演算子をつけてください。 JA1AAA -433 などと記述することで、JA1AAAを含むが、433は含まれないログのみが表示されます。(除外演算子と、以下で説明する詳細検索を併用することはできません。)
また、検索キーワードでは : (コロン)を使用して、特定のフィールドや検索オプションを追加できます。
検索オプションの種類
使用できる検索オプションの種類は以下の通りです。
- callsign: 相手の呼出符号
- portable: 相手の移動運用
- rstsent: 相手に送ったRST
- rstreceived: 相手から受け取ったRST
- myqth: 自分の運用場所(QTH)
- qth: 相手の運用場所(QTH)
- othername: 相手の名前
- band: 周波数のバンド(例:HF、UHF、VHFなど)
- freq: 運用周波数
- mode: 交信のモード
- qslcard: QSLカードの交換有無。「なし」「BURO」「eQSL」「DIRECT」の4種類で分類されます。
- rig: 運用に使用したリグ
- ant / antenna: 運用に使用したアンテナ
- grid / gl: 自分のGrid Locator
- cnty / jcc / jcg: 自分の地域コード
- weather: 記録した天気
- otherinfo / comment: メモ
- qslcomment / remark: QSLコメント
- mycall: 運用時に使用した自分の呼出符号
- begin: 交信を開始した日付がこの日付より後
- until: 交信を開始した日付がこの日付より前
- distance: 交信相手との距離(km単位)
- height / hight: 交信時点の高さ(m単位)
- power / txpower / watts: 送信出力(W[ワット]単位)
- type: ログの特徴 (ver. 1.6.9以上でのみ使用可能)
それぞれの検索オプションは以下のように記入してください。
callsign:ja1aaa
複数の検索オプションを使用する際は、半角スペースで区切ってください。
callsign:ja1aaa weather:晴れ
相手の呼出符号は、ポータブル表記を含みます。 callsign:ja1aaa/1 と検索することも、 callsign:ja1aaa portable:1 と検索することも可能です。
日付指定検索 (begin/until)
日付指定の begin / until は、以下のようなフォーマットで記述してください。
begin:2024-12-30
until:2025-01-10
時刻は、デバイスの時刻を優先します。ただし、「ログをUTCで表示」オプションをオンにしている場合はUTC時刻を基準とします。
時刻は上記のように YYYY-MM-DD でのみ記述可能です。時刻の指定などはできません。
距離・高さ・送信出力
distance / height / power の3種類については、範囲指定で検索してください。
範囲は – (ハイフン) で指定可能です。
distance:5-10 で、相手との距離が 5km 以上、 10km 以下の交信が表示されます。
distance:-10 で、相手との距離が 10km 以下の交信が表示されます。
distance:10- で、相手との距離が 10km 以上の交信が表示されます。
範囲指定においては …(半角点3つ) も使用可能です。
distance:5…10 は、 distance:5-10 と同じ意味です。ただし、 distance:…10 などには対応していません。下限値・上限値の両方を使う場合にのみ … が使用できます。
heightは、GPSによって記録された高さを検索できます。 distance と同じく – を使って範囲指定が可能です。
height:10- で、10m以上の高さのログが表示されます。
height:10-100 で、10m以上かつ100m以下のログが表示されます。
height:-200 で、200m以下のログが表示されます。
heightだけでなく、 hight と記載しても大丈夫です。
powerは、範囲指定または正確な値の指定が可能です。単位はW(ワット)です。
power:5 で、5Wで運用したログが表示されます。
power:-50 で、50W以下の出力で運用したログが表示されます。
power:10-50 で、10W以上・50W以下で運用したログが表示されます。
power:51- で、51W以上で運用したログが表示されます。
power:-0.5 などと小数点の指定も可能です。(0.5W以下のログを表示)
powerだけでなく、 outputpower / txpower / watts と記載しても大丈夫です。
Type (ログのタイプ) (Ver 1.6.9+)
type:dup
type:重複
type:duplicate
type:중복
このようなオプションを使用することで、重複しているログのみを表示します。重複の判定は、「相手の呼出符号」「交信の開始時刻」のみです。重複したログを見比べて重複状態を解消する時にお使いください。
このオプションはアプリバージョン 1.6.9以上でのみお使いいただけます。
Iphone とiPadで交信記録が同期されません
iCloud同期ができない問題については、現在確認されていて、解決に向けたアップデートを準備中です。解決できるまではCSVファイルを書き出し→読み込みで対応していただければ幸いです。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。
早々のご回答ありがとうございます。
早期のアップデートを楽しみにしています。