Appleは2025年2月12日(日本時刻)に行われたPixelmator Pro 3.6.15アップデートにて、PixelmatorをAppleが買収したことを明らかにした。

Pixelmatorチームによって、PixelmatorがAppleに買収されたことが発表されたのは去年の2024年11月2日のことだった。(参考記事

その後、Appleからは買収に関するコメントがなかったが、本日、Pixelmator Proのアップデートバージョンを配信するとともに、新たなスプラッシュスクリーンを通じて以下のように発表した。

「Pixelmator ProがAppleの一員になったことをお知らせします」

このアップデートのアップデートログは「このアップデートにはPixelmator Proに関する重要なお知らせが含まれています。」とコメントされている。

 

Appleが人気のあるアプリやサービスを買収することは珍しいことではない。2017年にはWorkflowを買収し、「ショートカット」というアプリとして無料化し配信した。また、2018年にはShazamを買収し、広告を削除してそのままサービスしている。他にも、2014年にはBeatsを買収し、Beats MusicをApple Musicとしてランチし、現在世界2位のユーザ数を持つ音楽配信サービスになっている。他にも、2021年にはクラシック音楽配信サービスのPrimephonicを買収し、Apple Music Classicという名前で配信している。

現在、Pixelmator Proの開発者名は「UAB Pixelmator Team」のままで、著作権表示も「©︎ 2017-2024 Pixelmator Team」のままとなっている。一方で、買収されたがサービス名をそのままにサービスし続けているShazamは両方とも「Apple / iTunes K.K.」に変更されている。Appleが今後Pixelmator Proアプリを写真アプリに統合するか、過去提供されていたiPhotoやApertureのように独立したアプリとして提供し続けるかは現時点では不明だ。しかし、Final Cut Proをはじめとする音楽・動画編集ソフトとして人気のあるProアプリを提供していて、今もクリエーター用として広く使われているMacラインアップを提供しているAppleにとってPixelmatorとの統合は更なるメリットをもたらすと予想されている。

一方で、既存にAppleに買収されたアプリはそのほとんどが買収直後に無料化や広告が削除されることがほとんどだが、Pixelmator ProはAppleによる買収が正式に発表された今でも、8000円の価格のままで販売され続けている。このことから、Appleが他のサービスのように既存のサービスをAppleサービスに統合して無料で提供し続ける可能性は低いのではないかと予想することもできるのではないだろうか。

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