今日、アメリカでAppleの新製品、「Vision Pro」が発売された。価格は税抜き3499米ドルからで、全世界で唯一、アメリカでのみ販売が開始された。
この製品はAppleの「Vision」を表す製品として、Apple WatchやAirPodsシリーズに次ぐ、次世代Appleデバイスとして注目されている。
What a thrilling morning celebrating the launch of Apple Vision Pro at Apple Fifth Avenue! The era of spatial computing has arrived! pic.twitter.com/SORkEO87d6
— Tim Cook (@tim_cook) February 2, 2024
AppleのCEOのTim Cookは、アメリカのマンハッタン、ニューヨークに位置する、Apple Store Fifth Avenueに姿を現し、Vision Proを体験・購入するための人を歓迎した。
そして、Good Morning Americaとのインタビューで、Appleの「空間コンピューティング」に対する意見を語った。
空間コンピュータには、さまざまな使い道があると思います。ご存知のように、iPhoneはモバイルコンピュータの時代を切り開きました。Macは、パーソナルコンピュータの時代を切り開きました。
そしてこれは、初めての『空間コンピュータ』なんです。
GMAとのインタービュでTim Cookはこのように語った。
そして、Vision Proが人々を断絶させてしまう可能性があるかどうかという質問に、Tim Cookは「このデバイスは、現実を拡張するものだ」と述べた。
Vision Proは人々を断絶させるものではありません。あなたは、仮想現実に没頭する必要はありません。Vision Proは、あなたの現実を拡張できるんです。私はヘッドセットをつけたまま、ここに座って、お互いの目を見ながら会話できます。同時に、私たちは周りのウィンドウも見れるんです。だから、このデバイスは、私たちのつながりを増幅するものなんです。これこそが私たちにとって重要な仕組みです。私たちは、ヘッドセットに塞がれず、人々がお互いの目を見ながら会話できるようにしたかったんです。
また、Vision Proの3499ドルという高価格について、Cookはこのように述べた。
このデバイスは、今の時点では、まだ「未来の技術」なんです。この製品には、時代を超えた、5000種類もの特許を取得した技術が詰め込まれています。とある人は分割で、とある人は一括で買ってくれるでしょう。さまざまな人とオンラインで話しましたが、彼らは嬉しいことに喜んで買ってくれると言います。もちろん、どうなるかは誰にもわかりません。でも、今の時代でこの製品を実現するには、この価格でふさわしいと思ったんです。
Apple Vision Proは、今の時点ではまだ日本に発売していない。2024年末か、噂によれば、6月に開催予定のWWDC24以前に日本に発売するとの話もある。
円高の影響で、日本円では50万円を超える価格となるApple Vision Proだが、この製品が成功できるかは未知数だ。しかし、この製品から「Appleのビジョンと、人々の未来」を覗き込めるのではないだろうか。