過去にApple MapsとGoogle Mapsの戦いは一方的なものだった。しかし、アナリストらはほとんどの米国のiPhoneユーザーがGoogle Mapsをインストールしているにも関わらず、その勢いが変化していると指摘する。
皮肉なことに、Apple Mapsの弱点の一つは、一部のユーザーからは強みとして認識されている。
背景知識
Apple Mapsの始まりは、Apple社の最も悲惨なエピソードの一つだった。世界の人々は混乱に陥った。数え切れないほどの不具合に、オーストラリアの警察からは「Apple Mapsは人命を危険に晒す可能性すらある」と警告したこともあるほどだ。
そして事態はさらに悪化し、同社のCEOティム・クックはApple Mapsのユーザーらに公式的に謝罪し、iPhoneのユーザーに他社の地図アプリを入れることを推奨するとまで発言した。
また、この一件は当時iOSのソフトウェアを担当していたScott Forstallがクビになった主な(表向きではそうだが、これが唯一の原因ではない)理由でもあった。
そしてまた、Apple Mapsがデフォルトでインストールされているのに、米国のiPhoneユーザーらがGoogle Mapsをあえてインストールすることも注目すべきポイントだ。
そして今、Apple MapsとGoogle Maps。
しかし、Wall Street Journalの記事によると、こんな現状が変化していると指摘する。
「その後、Appleは何年もの年月をかけてこのサービスを改善し続けた。そして現在、ユーザーとUXアナリストらによると、それに成功したとみられる。一部のユーザーは、(Google Mapsから)Apple Mapsに切り替える理由を見つけ始めている。」
そして記事にて提示された最も大きな理由は、公共交通機関に関する案内でGoogleに勝てているからという。
「2015年、37歳の航空業界アナリストはiPhoneに戻った。ニューヨーカーとして、彼は運転よりも公共交通機関に頼っている。数年前、Appleがいくつかの新しい公共交通機関に関する機能を発表したとき、彼はApple Mapsを試してみて、驚いた。」
「彼は今、Apple Mapsがより建設的で、より早い道案内を提供し、さらに公共交通機関の予測不可能な事故やトラブルに関して、Googleよりもうまく把握し、情報を提供していると評価する。彼は友人や家族にApple Mapsの利用を勧めている。」
「彼はまた、Apple Mapsの交通経路案内はとても綺麗で、Googleは雑然としたデザインだと指摘する。彼はGoogle Mapsの公共交通機関の道案内を「かなり酷い見た目」だと評価する。
UXコンサルタントのピーターラムジーは、初期のApple Mapsでは、地図のリンクがデフォルトでApple Mapsで開くにも関わらずわざわざGoogle Mapsで開き直すほど悪かったが、今ではわざとそうする人は少なくなってきたと指摘する。
Apple Mapsの弱み、今や強みに。
AppleはApple Mapsに店舗やビジネスなどの情報を掲載するために励んでいるが、それがまだGoogle Mapsよりは貧弱だ。しかし、その結果より綺麗な見た目の地図を作り出している。元Google MapsユーザーのJane Natoliは、地図アプリを使って道を探すときにこれが役に立つと指摘する。
「Google Mapsは、どんなにズームインしても道や通りの名前を把握することすら難しいです。Googleは私にレストラン、バー、その他のものの名前を見せますが、私は必ずそれらを探しているわけではないのです。」と、彼女は指摘した。
初期のApple Mapsと比べると現在のApple Mapsはまるで別物だ。道案内はもちろん、公共交通機関に関する案内も精錬していて、今ではApple Mapsを使う人も増え続けているだろう。
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